お知らせ

福厳寺:祐聖住職が菩提院結集に列座いたしました

石井 祐晃

1月26日、大本山護国寺内の宗務所にて辞令親授式が執り行われ、福厳寺住職の石井祐聖が管長猊下から辞令を拝受し、総本山長谷寺の菩提院結集(ぼだいいんけっしゅう)に列座いたしました。これは、大変名誉なことです。

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「大変名誉」と言われても、真言宗の僧侶でなければあまりピンとこないかもしれません。

そこで、菩提院結集という役の説明にあたって、管長猊下(かんちょうげいか)からお話しましょう。役職を簡単に整理した以下の図を御覧ください。3層構造です。(本当はもっといろいろな役職がありますが、簡易的にしました)

管長とは、宗派を代表する僧侶です。これに尊称である「猊下」をつけて「管長猊下」とお呼びします。要は、豊山派で一番偉い方が管長猊下です。

豊山派の管長は「集議(しゅぎ)」と呼ばれる20名の僧侶の中から選ばれます。管長猊下の次に偉い役職ということです。

20名の集議に欠員が出た場合、新たな集議を1名選出する必要があります。しかし、闇雲に選ぶことはできません。集議とは、ゆくゆくは管長となって宗派を背負う可能性のある立場ですから、宗派に貢献した方が選ばれるべきでしょう。そこで、集議の候補者として、功績や実力のある僧侶が30名選ばれます。それが「菩提院結集」です。

簡潔にまとめると、一番偉い管長猊下、次に偉い集議の方々、その次に偉い菩提院結集の方々、となります。実質、菩提院結集は豊山派のTOP50の僧侶といって良いでしょう。その菩提院結集に、祐聖が列座(れつざ:就任の意)したわけです。すごいですね。

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護国寺の本堂です

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63歳という若さでの列座です。これは、20年以上大学生に教えてきた非常勤講師としての功績と、また、事相研究所所長としての宗派への貢献が認められたからでしょう。

菩提院結集となったこれからがまた大変な道のりなので、健康に気をつけてもらいながら、長く活躍してもらいたいと思っております。

後記:
素材はあるからいつか書こう!と思ってはや2ヶ月。先延ばしグセこそ人間の業。

ABOUT ME
石井祐晃
石井祐晃
円福寺 住職
「祐晃」は「ゆうこう」と読みます。東北大学大学院の死生学・実践宗教学を専攻し、2024年春に修了しました。 好きな食べ物は、じゃがりこサラダ味(Lサイズ)。
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