円福寺

円福寺:キャンドルナイトイベントを実施しました

石井 祐晃

キャンドルジュンさんが代表を務める一般社団法人Love for Nippon様からご協力いただき、2022年5月11日、円福寺にてキャンドルナイトのイベントを開催しました。

陽が落ちるにつれて幻想的なロウソクの光があたりを照らし、地方の一寺院に過ぎない円福寺が、ものの見事にライトアップされました。キャンドルの数はおよそ200個。丸太のように太い、みたことのないキャンドルも並んでいました。

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キャンドルには、子どもや地域の方が書いた祈りや想いが張り付けられ、心が温まる祈りの場が出来上がりました。

また、キャンドルを並べただけではなく、アーティストの方にお越しいただいてライブ演奏まで行っていただきました。

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[3-left title=”タニケンさん” style=”1″]

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[3-center title=”ゆうなみさん” style=”1″]

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[3-right title=”HYSさん” style=”1″]

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NHK番組『フックブックロー』でケッサククンとして活躍した谷本賢一郎さん、2021年には「MOON WALTZ」でiTunesジャズ部門MVランク1位となったシンガーソングライターのゆうなみさん、そして高校生にしてヒューマンビートボクサーのHYSさんにそれぞれ演奏していただきました。来ていただいた皆さんも大盛り上がりでした。

子どもから大人まで一気に盛り上げたタニケンさん。透明感のある歌声であっという間に聴衆を魅了したゆうなみさん。持ち前の技術と高校生らしからぬ度胸で、圧倒的な実力を見せつけたHYSさん。素晴らしかったです。

また、会場を盛り上げてくれた参加者の皆さんにも、御礼申し上げます。キャンドルジュンさんが「こんなに温かい場所と人々は、なかなかない」とおっしゃってくれたように、境内は本当にいい雰囲気に満ちていました。僕自身、ここまで盛り上がるとは思っておらず、「やってよかった」と心からホッとしました。

 

 

Love for Nippon様は、東日本大震災追悼の祈りの場を作るために、毎月11日に福島のどこかでキャンドルナイトのイベントを行っています。今回は、円福寺住職と先代の住職の二人で、追悼法要をさせていただきました。

スタッフの皆さんは、ボランティアです。自費で東京や千葉から福島まで駆けつけ、設営準備や片付けをする方もいます。報酬といった見返りを目当てにせず、協力してイベントを作り上げるその姿勢には、僧侶として見習うべき想いがあるように感じました。

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個人的に素晴らしいと思ったのは、スタッフの皆さんは全員で同じことをするのではなく、自分にできることや得意なことに注力することで、イベントを盛り上げてくれたことです。

例えば、線画が得意なマリヤさんは、キャンドルの準備が始まると、円福寺の本堂が視野に収まる場所でペンを持ち、イベントの雰囲気を表現した繊細な絵を書いてくれました。元料理人の方は美味しいものを持ってきて、カメラが得意な方は素敵な写真をたくさん撮っていただきました。

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タニケンさんは出演アーティストでありながら、ただ歌うだけではなく、椅子運びや裏方仕事を率先して行ってくれました。ゆうなみさんは、イベント終了後、自主的に女子トイレを掃除していました。

他にも来てくださったスタッフの方々は、例外なく、自分にできることは厭わずに取り組み、楽しむときは心から楽しんでいるようでした。

各々が考えて決断し、実行する。個々が自律的でありながら、全体の方向性を見失わない組織。まさに理想のコミュニティでした。

 

檀家さんや地域の人々が満足するようなイベントを行っていただいたキャンドルジュンさんをはじめとしたスタッフの方々には、厚く感謝申し上げます。そして、「イベントを円福寺で行いたい」と縁を結んでいただいた樋口さんには感謝してもしきれません。樋口さんの行動力がなければ円福寺でのイベントは実現はしなかったでしょう。

多くの方に支えられ、多くの方に楽しんでもらった、キャンドルナイト。主催者であるキャンドルジュンさんは「またここにきてもう一度やりたい。ただいま、おかえり、をいう関係になりたい」とおっしゃってくれました。嬉しかったです。

ありし日の思い出や苦労を語らいながら、いつか、キャンドルを眺める機会が再び訪れることを、ここに祈ります。

ABOUT ME
石井祐晃
石井祐晃
円福寺 住職
「祐晃」は「ゆうこう」と読みます。東北大学大学院の死生学・実践宗教学を専攻し、2024年春に修了しました。 好きな食べ物は、じゃがりこサラダ味(Lサイズ)。
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