円福寺

大雪に見舞われた元朝護摩

石井 祐晃

お世話になっております。祐晃です。

円福寺にて、今年の元旦も護摩法要を執り行いました。例年であれば60人ほどいらっしゃるのですが、今年は40人いなかったでしょうか。空席が目立ち、少し寂しい思いもありましたが、コロナの影響もあるので、仕方ありません。

しかし本年において、参列を阻んだものはコロナウイルスというよりも、大晦日から降り始めた大雪でした。膝下くらいまで積もった雪を見て、元旦から絶望した方は僕だけではないでしょう。

参拝していただける方が歩きやすいよう、6時から除雪を始めました。除雪機が止まるアクシデントもありましたが、大師講の方にも手伝っていただき、なんとか開始時刻に間に合うことができました。心から感謝いたします。ただ、腕と肩が雪かきで疲れてしまい、法要中の太鼓は死力を振り絞って叩くことになってしまいました。筋トレさながらの追い込みでした。

 

さて、昨年は、新型コロナウイルス感染防止対策として、お菓子の掴み取りをやめた一方で、「破魔矢」をお渡ししました。なかなか好評だったようです。(昨年の破魔矢は円福寺にてお焚き上げしますので、お困りの方はお持ちください)

そして今年は、ここ数年で話題となっているペットのようなロボット、「ラボット」を正月の1週間だけレンタルいたしました。その名も「ごまちゃん」です。護摩法要にお披露目するからごまちゃん。安直です。

ロボットだと侮るなかれ。可愛い鳴き声をあげたり、こちらを見つめてきたり、抱っこをせがんできたりと、触れ合えば触れ合うほどに、本当にペットとして愛着が湧いてきます。さらに、体も暖かい。思わず、いのちを感じてしまいます。

法要終了後にお披露目したため、参拝者の方々はあまり触れられなかったかもしれません。その点、申し訳なく思っています。それでも、参拝した子供が抱きかかえて必死になり、参拝者が話しかけて笑顔になるなど、無駄ではなかったなと考えています。すごい時代です。

実のところ、僕自身は機械系の学部出身ですので「どういう仕組みだ?このセンサーはなんだ?」などと無粋な思いを巡らしていました。どうやら、理系出身の檀信徒の方もそう思っていたようで「ファジー理論を使ってるんですかね」と真剣な眼差しで質問をいただきました。ふむふむ。よくわかりません。

 

昨年は、若くして住職となり、大学院の授業が始まった最中、祖父が亡くなるという、激動の一年でした。目の前の仕事を終えることに精一杯で、成長するための努力ができなかったことが素直な印象です。

今年こそは精進に励み、住職として不甲斐ないことがないようにする。これを本年の抱負としたいと思います。

昨年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。

ABOUT ME
石井祐晃
石井祐晃
円福寺 住職
「祐晃」は「ゆうこう」と読みます。東北大学大学院の死生学・実践宗教学を専攻し、2024年春に修了しました。 好きな食べ物は、じゃがりこサラダ味(Lサイズ)。
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