福厳寺:古澤巖さんのコンサートがありました

2024年9月11日、福厳寺本堂にて世界的なヴァイオリニスト、古澤巖さんの演奏が披露されました。古澤巖さんは東日本大震災の復興を祈念して、福島でチャリティ・コンサートを行っています。今回は福厳寺に御縁がありまして、開催に至りました。
コンサートに向けて、普段は本堂の内陣にある大壇などを、すべて移動。広々とした空間が確保された内陣は須弥壇がよく見え、本尊はじめ諸尊格は普段より威風を放っているようでした。

17時過ぎには事前にチケットを購入された方々が来寺されましたので、控室にご案内。空調のきいた控室では地元で作られたシャインマスカットを用意し、開場まで快適に過ごしていただきました。


入場時にお渡しした整理券をもとに案内すると、本堂正面はもちろんのこと、左右の脇陣まで人で埋まりました。古澤巖さんのファンをはじめ、地元の方、お檀家さんなど、様々な顔ぶれ。普段コンサートには行かないとおっしゃられる方も、今回はおいでいただいたようで、開催者側としてはありがたい限りです。
住職から一言挨拶があったのち、18時、開演。かたく張った弦と柔らかく動かされる弓から、繊細でありながら力強い音色が紡ぎ出され、荘厳な本堂に響き渡りました。




コンサートというと、ホールでは客席まで相当な距離があるものですが、今回はどの席に座ってもS席クラスの近さ。最前列にいたっては、たたみ1畳分ほどしか離れていません。紛れもなく貴重で贅沢な時間は、没頭して聞いているうちに、あっという間に過ぎ去ってしまいました。
演奏終了後には、CDを購入された方向けにサイン会が行なわれ、サイン入りのCDを手にした方はひときわ輝かしい笑みでお帰りになられました。音楽はストリーミングサービスが主流となって久しくなりますが、物として残るCDも趣がありますね。
素晴らしい演奏をご披露いただいた古澤巖さん、心の底から感謝申し上げます。古澤巖さんのCDを聞きながらヴァイオリンを練習していた身としては、夢と見紛ってしまうほど、豪華なひとときを過ごさせていただきました。一生物の思い出になること間違いありません。
そして巖さんと御縁を結んでいただいた関係者のみなさま、たまのやスタッフやMMDホールのスタッフにもお手伝いいただきました。おかげさまで円滑な進行と丁寧なおもてなしをすることができました。ありがとうございました。
