円福寺:能登半島復興祈願および施餓鬼法要
令和6年9月20日、円福寺にて施餓鬼法要が執り行われました。
まず初めに本堂東側に設置された芳名板についてご説明し、先代住職による法話があったのち、施餓鬼法要および能登半島復興祈願が行なわれました。本ページでは、例年は実施していないことを取り上げます。
芳名板の設置
令和の大事業となりました庫裡新築および書院改築では、多くの方にたくさんのご浄財を頂きました。その功績を後世に残すため、ご寄進された方々の名前が掲載された芳名板を設置いたしました。
まるで印刷かと見間違えてしまう圧巻の筆致をもたらしたのは、高校で書道の先生をしております原義治さんです。円福寺の檀徒であり、幼い頃から円福寺に訪れていただいている縁から、浄書していただきました。多数の実績をお持ちであることが頷ける、立派な芳名板。個人情報であるためぼかしをかけておりますが、お見せできないことがもったいなく感じる、素晴らしい出来栄えとなっております。ご寄進された方はぜひご覧ください。
能登半島復興祈願
1月1日に発災しました能登半島地震。突然の自然災害で失われた命を思うと、心の底から残念でなりません。また、道路が隆起し、無惨な姿となった建物を見れば、福島のように長期的な復興が必要になるだろうと、その長い道のりを支えたい気持ちでいっぱいです。
そこで、今回の法要の中では、能登半島地震で亡くなられた方を想い、参列者全員で黙祷し、そしていち早い復興を願い、力強く太鼓を叩いてご祈祷をいたしました。能登半島の被災者を気にかけている方々も多くいらっしゃり、進行の都合上、長い時間は確保できませんでしたが、それでも祈りが凝縮された濃密な瞬間でした。
さらに、いただいた施餓鬼供養料の1割を石川県に寄付することといたしました。受付に設置された募金箱のご浄財も同様です。遠く離れた福島の地から、できることは精一杯やったと信じております。